ワラント債(bond with stock purchase warrant)
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ワラント債とは、社債とワラント(新株引き受け権利証券)が一つの額面になっている債券として企業が発行したもので、新株引き受け権付社債のことです。権利とは「決められた期間内に、決められた価格、数量の株を買うことができる」ことを指します。
流通形態は以下の3つです。
①社債とワラントが切り離されず、一体で売買されているカム(CUM)ワラントが、東証に上場されて転換社債のように額面100円について円銭による価格表示の下で取引されるもの。
②社債から切り離されたワラントの単独売買が東証に上場されて同じく額面100円について円銭表示に取引されるもの。
③ワラントの切り離された社債が、証券会社において店頭で取引されているもの。 (取引値は、店頭株同様に証券会社が公表する気配値が基準とされています。
しかし、社債部分のみは額面をはるかに下回るか価格でしか取引されないため、人気がありません。
新株引き受け権は、新株を購入する権利ですが、株価は債券発行時に決められて変更がされないので「権利行使価格」として基準されます。 払込金額は、付与率(あらかじめ決められた社債の額面に対する率)を基準とします。