飛ばし
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飛ばしとは、証券会社が、値下がりした株式や債券などの評価損を表面化させないため、決算期の異なる他の企業に、後日の金利付き引き取りを約束して転売させることをいいます。
【飛ばし フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より】
企業会計において、低価法を採用している企業が、決算期末になると含み損を抱えた資産を簿価で他社に売却した形にして損を表面化させないようにすること。多くの場合は決算期を過ぎた段階で同額+αで買い戻す特約をつける。以前は親会社の決算対策として子会社との間で多く見られた取引だが、企業決算において連結決算が重視されるようになった現在では、連結対象外の企業と話をつける必要があるために実際に行うのは難しくなっている。バブル経済崩壊直後には証券会社が仲介してこのような取引を行うこともしばしば見られたが、1991年に証券取引法が改正されて事実上禁止された。