金融相場
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金融相場とは、金融機関、事業会社などの法人が、金融緩和期に余裕のある資金で株式を買い、相場が上昇することをいいます。
不景気のため金融緩和を含めた景気対策が話題になることから始まり、景気の好転を次第に先取りした動きを示し不景気の株高になります。 昭和46、47年に、円切りあげ回避のため内需の増大を目的に公共事業の前倒し発注、財政面からのテコ入れが行われ、公定歩合が6%から4.75%に引き下げられました。またドルの流入もあり、通貨の供給が需要を上回る過剰流動性状態となり、法人買いで大型株がかつてない高値をつけました。
昭和60、61年には「カネ余り相場」と呼ばれてますが、公定歩合が戦後最低のレベルまで引き下げられ、電力・ガス株までもが物色されました。
また、「換物買い相場」と呼ばれていますが、オイル・ショックによる狂乱物価後は、法人の土地、商品投機が抑えられたため、余裕資金が株式運用に回りました。